皆様こんにちは。
ボクサーのお店レポ、第102回はこちら。
元ボクサーの野田浩資さんがオーナーシェフを務める六本木のドイツ料理レストラン「ツム・アインホルン」です。
大場政夫、西城正三、柴田国明らと同じ時代にプロボクサーとして活躍し、左のボクサーファイタースタイルでプロ15戦を戦った野田さん。料理人に転身してからは6年間ドイツ、ベルギー、スイス、モナコのレストランで修業を積み1994年7月17日にこのツム・アインホルンをオープン。
港区六本木の一等地に相応しい最高級のフルコース、堪能して参りました。ツム・アインホルンデビューの日の感動を共有致します。
場所と外観
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から徒歩5分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅2番出口からは徒歩7分という都心の好立地。この日は六本木一丁目駅から向かいました。このファミリマート六本木一丁目店は良い目印です。
賑やかな都心の街並みから一本入り、住宅街に変わる景色の中にお店はあります。向かい側にある「パークコート六本木ヒルトップ」は泣く子も黙る高級マンション。
六本木ファーストビルの地下一階が目的地。ビルのエントランスにはこの看板が出ており、エスカレーターで地下に下りて行きます。
到着いたしました。洗練された大人のレストラン…そんな雰囲気が漂う店構え。ツム・アインホルンへGO!
懐かしさを感じる店内
カウンター5席、テーブル31席、個室14席の店内は暖色系カラーで統一された落ち着ける空間。店内はお客様で賑わっており、入れ替わりの瞬間に店内写真を撮影。
野田さんの著書「音楽家の食卓」
カウンター席の隣には著書を展示。ドイツ・ヨーロッパの文化と料理&クラシック音楽への造詣が深い野田さんが有名音楽家の旅した足跡をたどり、各地の郷土料理などを取り上げて音楽家ゆかりの料理とエピソードを紹介する力作です。
どこか懐かしい雰囲気のメインフロア
手前のフロアと奥のフロアでは床のタイルカラーを変えており、落ち着いた品性がありながら細部に拘りを感じるフロアデザイン。この日は撮影し損ねたのですが、この他にも最大14人収容の完全個室もあります。
著名人達との記念フォトパネル
グルメ通の有名人の達の間では、知る人ぞ知る有名店。WBA世界ミドル級王者の村田諒太や俳優の高橋克典…他にも数多くの著名人達が訪れており、野田さんとの記念写真が残されています。
メニュー紹介
※ソフトドリンク系もあります。
コース料理「バラの庭」
この日はボクシングファン4人での語らいで、1人9,500円の「Rosengarten(バラの庭)」というコース料理をオーダー。正式発表された寺地拳四朗vs京口紘人の勝敗予想などを話題に、至高の時間を堪能。
ドイツで一番メジャーなビール
1杯目はドイツで一番メジャーなビール《ビットブルガー》2杯目はデュッセルドルフで飲まれるアメ色のビール《ツム ユーリゲ アルトビア》飲みやすくコクがあり、パンによく合います。
ニシンマリネとポークのパテ・ビーツのスープ
新鮮なニシンと甘めのマリネソースが生み出す抜群のコンビネーション。1品目から美味し過ぎる…!ビーツのスープは「聖ヒルデカルト風」というサブタイトルが付けられており、トマトベースの深みのある味わい。
仔牛肉の細切りソテー きのこクリームソース
メインは3種類の肉料理から自由にセレクト。上の写真が自分が選んだ「仔牛肉の細切りソテー きのこクリームソース」です。香ばしいクリームソースが上質な仔牛肉とよく絡んでたまりません。下の写真は友人がセレクトしたフィレビーフのストロガノフ。こちらもそそる…!
デザート盛り合わせ・コーヒー
紅茶風味のシフォンケーキとチーズケーキに生クリームとシャーベットが乗った贅沢なデザート。コースの締めに相応しいクオリティで胃と心が満たされます。心を満たすのは「素晴らしい食事をした」という思い。コーヒーを飲みながら野田さんとのトークタイムへ。
野田さんとの会話録
デザートが出るタイミングで我々のテーブルに挨拶に来てくれた野田さん。ボクサー現役時代の思い出から料理にかける思い、最近のボクシング界の事までお話できました。
スタイルは左ボクサーファイター
野田さんのボクサー現役時代は大場政夫、西城正三、柴田国明らが活躍していた1970年代。左のボクサーファイタースタイルでプロで15戦を戦ったそうです。
「当時は前に出て打ち合うファイタータイプが多かったですし、そういう選手が人気もありましたが、私はとにかく”打たれない事が大事”と考えてました。引退してからの人生の方が長いですからね。目の肥えたファン達を技術で唸らせる様なスタイルに憧れていたので、一番好きなボクサーは小林弘。彼のフットワークやディフェンスは本当に凄かった。小林弘vs西城正三の映像は観ましたか?素晴らしいので是非観てみてください!」
ドイツ料理との出会い
料理人に転身して最初は六本木のレストラン。そこから本場の味を学ぶために海外に渡りドイツ、ベルギー、スイス、モナコをレストランを計6年間、渡り歩いて腕を磨いたそうです。
「日本に帰国してから世田谷にヨーロッパ料理のレストランを開業したのですが、外国人のお客様やドイツ大使館の方々から《ドイツ人が日本人を招待するレストランが無い》という声を多くいただき、当店をオープンしたのが1994年です」
店名の由来が気になるのですが、どういう意味が込められているのですか?
「ツム・アインホルンは、ドイツ語で幸運を運ぶ伝説の"ユニコーン"を意味します。個室のシャンデリアやデザートプレートの盛り付けの中でもユニコーンを表現しており、ドイツ料理を通じてお客様に幸運・幸せを提供したい、そんな思いで名付けた店名です^^」
今のボクシング界について思う事
注目のビックマッチは今も欠かさずチェックしている野田さん。このお店にも訪れた村田諒太とゴロフキンの一戦が最近では最もエキサイトしたとの事。
「村田さんは当店にいらしてくれた時にご挨拶しました。とても好青年でね。ゴロフキン戦は結果は負けましたが、胸が熱くなる場面が何度もありました。ああいうものを見せられると、かつて自分もボクサーだった事を誇らしく思えるんですよ。あと井上尚弥さん。彼はちょっと凄いという言葉では表現できないくらいに強いですね。これからが楽しみです^^」
ツム・アインホルンの推しポイント
ボクシングファンならずとも是非体感して欲しい名店。ツム・アインホルン。推しポイントはこの3点。
ツム・アイホルンのココが凄い!
- 創業約30年の歴史を誇るドイツ料理
- 全スタッフに浸透する野田イズム
- 今も変わらないボクシング愛
創業約30年の歴史を誇るドイツ料理
1994年のオープンから長きに渡って港区六本木という一等地で一流の味を提供「お客様の期待に応え続けているから今がある」これだけで説明は十分。コロナでなくても飲食店を長く続けていくことは大変ですが、ドイツ料理ファンにとって無くてはならない名店だからこその存在感があると思います。
全スタッフに浸透する野田イズム
ドイツ料理を通じてお客様に幸運・幸せを提供したいという野田さんの思い。それが接客スタッフにも浸透しており、飲み物を頼みたいタイミングで呼ぶ前に気付いてくれたり、ビールやメニューの説明もとても丁寧で洗練されたホスピタリティを感じます。
今も変わらないボクシング愛
村田諒太や井上尚弥の活躍ぶりを見て、かつて自分も上がっていたリングを思い出し、ボクサーだった事を誇りに思うという野田さん。現役時代のお話もとても面白く、ここには書いていないエピソードも沢山お持ちです^^ボクシングファンの方は是非お話してみてください。
SNSはFacebookとInstagramのアカウントを発見しましたが、現在はInstagramはあまり更新していない様ですのでFacebookとお店の公式サイトのリンクを載せておきます。
細部まで気配りされたおもてなし空間で味わう本場のドイツビール、食べる人を幸せを願って調理される味わい深いドイツ料理のフルコース。いや~最高です!ぜひ行ってみてください。
以上、第102回、ボクサーのお店レポ「野田浩資のドイツ料理フルコース ツム・アインホルン 六本木」でした。最後に地図と概要を貼っておきます。
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