皆様こんにちは。
ボクサーのお店レポ、第131回はこちら。
元ヨネクラジムの《山田ロペス》こと山田尚史が新宿ゴールデン街で営むBAR「花の園」です。新宿ゴールデン街のボクサーのお店と言えば…大橋秀行vs張正九の前座で試合をしてた佐藤洋介の小料理店「小鳥」が懐かしいですが、なんと!小鳥のすぐ近くにこんなディープなBARがあったのです。衝撃の花の園デビューの日の思い出を共有いたします。
※”山田ロペス”はリングネームではなく同僚からのリスペクトを込めた当時の通称
場所と外観
新宿ゴールデン街には約280店舗のお店があるそうです。前回のレポートした小鳥に行った事がある方は、小鳥の近く、と言えばピンとくるでしょうか?ゴールデン街の地図でいうとこの赤マルの場所が今回の花の園。
場所的には比較的、目指しやすくて見つけやすい場所だと思います。
これが入口です。どうですか。看板のカラーとこの感じ。もう既にディープな雰囲気ありありでしょう^^さぁ店内へGO!
店内はアットホーム空間
ゴールデン街はこういうカウンター席のみの店舗は多いです。入るとカウンターの奥に物静かな雰囲気の男性店員が一人…彼が噂の山田ロペスなのでしょうか。
ザ・ゴールデン街という感じの店内
L字に近い形のカウンターのみで7~8人も入れば満席になりそうな店内。流れる空気感は妙に居心地が良い…いかにもゴールデン街に来た!という気分にさせてくれます。
まずはソフトドリンクで乾杯
この日は1軒目は小鳥で飲んで来てからの~2軒目です。1軒目でそれなりに飲んだので、ここではソフトドリンクで乾杯。2杯目からは濃いヤツに行きます。
レトロ&アニメなインテリア
店内のインテリアもまた独特。店主の生誕祭なのか常連さんの生誕祭なのか、バースデーのシャンパンは銀河鉄道999のメーテルのラベル。夜の新宿に妙にマッチしてて良い。
山田尚史さんとの会話録
初期のヨネクラジムに所属しプロで3戦を戦った山田さん。ボクシングを始めたきっかけから、練習中のスパーリング秘話、メキシコ遠征でのエピソードまで興味深いお話を聞かせてくれました。
きっかけは具志堅用高
ボクシングを始めるきっかけは具志堅用高。当時はそのパターン多かったそうですね。
「はい。自分が小学生の頃、具志堅用高が世界を獲ったファン・グスマン戦を観て興味を持ち、防衛戦のリコベルト・マルカノ戦でハマりました。やりたい!と思って帝拳かヨネクラで迷った結果、合同練習があるヨネクラの方が技術の吸収が早いのでは?と考えてヨネクラの門を叩きました。1984年頃です。」
後のチャンプ達との壮絶スパー
当時、松本好二さんや松島二郎さんから《山田ロペス》と呼ばれていたそうですが、ロペスってあのリカルド・ロペスから来てるんですか?松島二郎さんとのスパーで山田さんがダウンを奪った事もあったとか。
「はは^^そうですね。大橋秀行さん、川島郭志さん、松本好二さん、松島二郎さん達とスパーリングしてました。みんな後に世界王者、東洋王者、日本王者になった選手達。楽しかったな~懐かしいです」
メキシコ遠征で習ったフェイント
メキシコに渡ってクーヨ・エルナンデスの指導を受けた事もあったそうですね。メキシカンのテクニックを吸収したのは大きかったですか?
「大きいですね。フェイントを沢山学びました。ヘルマン・トーレスやリカルド・ロペスと一緒にクーヨ・エルナンデスの指導を受けてたんです。相手のグローブをズラして顔面を開けて打つ!ヘルマン・トーレスが張正九との試合でその技を使ってました。そしてボディーに行くと見せかけての顔面!」
大橋会長からタイトルを獲った時のリカルド・ロペス。左ボディーを打つと見せかけてからの顔面への左フック!ありましたね。鮮明に覚えてます。
「まさにあれですよ。あとは打つリズムを《ワンテンポずらす》のも教わりましたね。辰吉がサラゴサのパンチを避けれず貰ってたじゃないですか。サラゴサはワンテンポずらしたり、半テンポ遅らせて打つ。あれテクニックなんですよね。こうやって!ほら、こうやって打つんです!」
一度ファイティングポーズを取ったら山田ロペスの熱弁が止まらない^^バンタム・Jrフェザー級で接近戦が好きな好戦的ファイタータイプだった現役時代の血が湧き上がって来てる様です。
今もボクシング好き
1991年にデビューして3戦3KOの戦績を残されましたが、当時のボクシング界と今のボクシング界、様々な側面で変わって来てると思います。今もボクシングは観てますか?
「好きですね今も。ワタナベジムの女子ボクサー・ガチコ萩生田の試合を応援に行きましたよ。井上尚弥の試合は毎回見てます。彼は強い。画面越しに見てあんなに強いんだもん。実際に向かい合って相対したら、どう感じるんだろうね^^試合の日は井上尚弥の事が夜の新宿で話題に上がる時がありますよ!」
久々の!大橋会長とLINE
この日の会を企画してくれた友人Tさんは大橋会長と定期的に食事会をする仲。Tさんが大橋会長に「今、新宿の山田ロペスのBARに来てます」とLINEしたら会長から返信が!
Tさんからスマホを受け取り、大橋会長とLINEでやり取りする山田さん。《元ヨネクラジム大橋秀行》からしても1980年代に共に汗を流したジムメイト山田さんとの交流は懐かしい様です。この瞬間だけはお酒のオーダー放置でOK^^
花の園の推しポイント
ボクシングファンならずとも一度は体感して欲しいBAR、花の園。推しポイントはこの3点。
花の園のココが良い!
- ザ・ゴールデン街を感じられる
- ボクシング好きなら小鳥とハシゴ
- ボクシングトークはDEEP1級
ザ・ゴールデン街を感じられる
一見、少し怪しげなピンクの看板にレトロ&アニメなインテリア。カウンター席のみで雰囲気のある店主が一人…ゴールデン街にも様々なタイプのお店がありますが、花の園が醸し出す空気感はザ・ゴールデン街と言って良いと思います。
ボクシング好きなら小鳥とハシゴ
冒頭にも書きましたが、この花の園は新宿ゴールデン街で見つけたボクサーのお店としては2店舗目です。1店舗目は佐藤洋介の小料理店「小鳥」 がすぐ近くにありますので、1軒目に小鳥の美味しい小料理でお腹を満たしてから花の園に飲みに行く…のハシゴを経験すれば、立派なボクヲタの仲間入り^^
ボクシングトークはDEEP1級
1980年代~1990年代前半のボクシングトークが好きな方は、ハマります。山田さんから聞けるエピソードトークはどれもその時代のTOPボクサー達との絡みなので、聞いててテンションが上がるのです。間違いなくDEEP1級!
花の園のSNSアカウント
お店のSNS、店主のSNSアカウントをご紹介。以前はInstagramもあったようなのですが今は無い様です。
山田さんはXをやっており、たまにボクシングネタも投稿してます。
約280店舗もあるという新宿ゴールデン街。小鳥と花の園以外にも、元ボクサー店主のお店はあるのでは?当ブログでは情報を求めます。ご存知の方、もしいらしたら教えてください!
ゴールデン街は行った事がないという方、行った事はあるけど小鳥も花の園にも行った事がないという方。楽しいです!是非一度行ってみてください。
以上、第131回ボクサーのお店レポ「元ヨネクラジム 山田尚史のBAR 花の園」でした。最後に地図と概要を貼っておきます。
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