皆様こんにちは。
お店レポ第38回は店主がボクシングファンのお店です。熱いボクシング愛を胸に素晴らしいサービスを提供されている店主のお店が沢山ある中、まずはこの名店に突撃して参りました。以前からSNSで交流させていただいているボクシングファンの金子哲也氏のラーメン店。南阿佐ヶ谷の「麺処一笑」
麺・スープ・野菜を全て別皿で盛り付ける拘りの豚骨ラーメンの味と、金子さんの熱いボクシング愛・辰吉愛・進ボク愛にがっつり触れた濃い~レポートです!
お店の場所と外観
場所は東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ケ谷駅」2a出口から徒歩4分の好立地。新宿からすぐの距離です。
この2aを出たら、この出口を背に左方向へ。途中でこの杉並区役所が左手に見えてきたら、区役所を超えてひたすら真っすぐ歩いていきます。
すると、左手にセンスの良いエントランスが見えてきます。分かりやすいので迷う事はないでしょう。到着しました。麺処一笑!
ちなみにJR中央線の「阿佐ヶ谷」駅からも歩いて来れる距離です。帰りは阿佐ヶ谷駅を使ったのですが、体感で10分はかからないぐらいです。
拘りメニューのラインナップ
白を基調とした清潔感溢れる店内はカウンターのみの全10席。感染対策もしっかりと考えて営業されています。
入店したらこの券売機でチケットを購入。こうやって券売機のボタンにラーメンの写真があるって親切ですよね。文字だけだと想像しにくいケースもあるので、写真付きだと嬉しい。
豚骨×イタリアンのトマベジに強く惹かれながらも、デビュー戦なのでまずはプレーンと豚玉ごはんに決めました。着席するとカウンターにもメニューが置かれてます。ニンニク醤油と背脂のスタベジも良さそう…
やはりトマベジが気になります。「スープとトマトの相性は抜群!ご飯にスープをかけてリゾット風に」この宣伝文はヤバい。しかしもうプレーンを頼んでしまったのでトマベジは次回のお楽しみに。
豚骨の旨味の連打
この麺処一笑はラーメン界で権威のある「TRYラーメン大賞」の2016-2017で新人賞とんこつ部門1位、2017-2018で名店とんこつ部門3位を受賞した実力店。麺・スープ・トッピングが分かれて出てくるラーメンは初体験です。
カウンターのポップにも「まずはスープをお楽しみください」と書かれており、スープ本来の味を100%感じて貰いたいからこそのスタイルなのでしょうね。ボクサーそれぞれに戦うスタイルがある様に、これが金子さんの勝負スタイル!
熱い器から湧き出る豚骨の香り。
深い拘りを感じます。
ではまずスープからいただきます。
…ウマいにも程がある。
微かに感じる骨粉らしいザラつき。トロみを感じる濃厚な味わい。豚の大腿骨・背骨・足・背脂など部位によって違う寸胴、違う火入れ時間で炊き出し熟成させるという徹底した拘りがこの「濃厚なのにサラッと飲める」を実現させているのだと思います。
それでは麺へGO!
いただきます。
こっっ
こここ…
こここれは…
この味はーーーー!
この麺の歯応えはーーーーー!
う・ま・い・ぞーーーーーー!!!!
1991.9.19のリチャードソン撃破の瞬間の辰吉丈一郎の様に体中でこの喜びを表現したい。濃厚でありながら爽やかに絡み合うスープと麺の旨味の連打。来て良かった。食べて良かった。出会えて良かったこの味に。それほどの衝撃が体中を突き抜けます。
後は麺の器に好きなように野菜を混ぜて、好きなペースで食す喜び。たまらない。このコンビネーションはクセになりますわ。
豚玉ごはんも絶品。卵をまぜまぜしてご飯粒をひとつ残らず綺麗に完食させていただきました。
いや~麺処一笑。ファンが多いのも納得です。世界12度防衛の山中慎介さんも会員制メディアSPOALの「僕とボクシングとラーメンと」という企画記事の中で麺処一笑のラーメンを紹介されています。
ゴッドレフトが虜になるのも当然ですよ。満腹。満腹。大満腹で大満足!こりゃうめえ。御馳走様でした。
またすぐ行きたい^^
金子さんとの会話録
店主の金子哲也さんとはツイッターをきっかけに交流させていただいてます。同じ1980年生まれで且つ「ボクシングファンになったきっかけは辰吉」という共通点があり、一度じっくりお話ししたかったので、閉店後にアポをいただいての突撃でした。
ボクシング愛
「国内も海外も気になる試合や選手はいつもチェックしています。もちろん現地観戦も。
ラーメン店で独立したと言うと、友人達からは凄いチャレンジだねとか、リスクしょって頑張ってるねって言われるんですけど…ボクサー達に比べたら、自分が負っているリスクなんてたいした事ないですよ」
言葉の端々からボクサーへの熱いリスペクトが伝わります。国内の選手の話は後でじっくり聞くとして、海外だと最近どの試合がエキサイトしましたか?と聞いたところ
・クリチコvsジョシュア
・ドネアvsウバーリ
・バージル・オルティスの連勝劇
との事。やはり全勝バージル・オルティスはどのボクシングファンにとっても気になる存在の様です。
辰吉愛
「1990年のアブラハム・トーレス戦から全試合をリアルタイムで応援しています。このお店の開業準備中は彼の入場曲、死亡遊戯がずっと心の中に流れてました。自分でどうにかせんかい。辰吉さんにそう言われてる気がして^^」
伝説のシリモンコン戦は勝利の瞬間、あまりの感激に隣の家まで聞こえる程の大きな叫び声をあげたという金子さん。辰吉戦で一番好きな試合はやはりシリモンコン戦ですか?と聞いたところ、意外な答えが。
「大阪ドームでのウィラポン2戦目が好きです。序盤から厳しい戦況の中でずっと前に出続けたじゃないですか。当時の自分は19歳で、人生の進み方について色々考える時期でした。"最終章"と名付けられた大試合で厳しい展開の中、どうする?どうする?おまえはどうしたいんや?と自分に問われ続けてる様に感じて…試合終了の瞬間まで、全てが忘れられません」
ジョーの姿に自分を重ね合わせて応援していた金子さん。辰吉愛を語り出すと溢れる思いが止まりません。熱過ぎます!
内山高志氏の言葉
内山高志氏がとあるメディアで後輩ボクサー達に向けて贈った言葉に、大きな影響を受けたというエピソードを話してくれました。
「内山さんが後輩ボクサーに言ってたんです。世界チャンピオンになって初めて見える
景色がある。ボクサー人生のゴールをどこに見据えようとも、絶対に世界チャンピオンに
なってください。世界チャンピオンを目指してくださいって」
ちょうどその時、自分のラーメンについて悩んでいたという金子さん。
「麺・スープ・野菜を別皿で盛るコンセプトは開店時から変えていませんが、ネギだけは当初、麺と一緒に盛り付けてました。ネギを外すか残すかでめちゃくちゃ悩んでいました。ネギを外すと、スープの味だけで勝負しなきゃいけない領域のハードルが上がると考えてたからです。そんな時、内山さんのあの言葉を聞いてフッ切れたんです。俺は何をビビッてんだって。自信のあるスープ・麺・トッピングのスタイルで勝負するって決めたんだろって。内山さんの話が終わった瞬間、ネギを外して麺の器は麺だけにする事を決めました」
世界チャンピオンの言葉には色々な力が宿るのだと思います。麺処一笑は今やラーメン激戦区の都内でも有数の人気店。
内山高志さんへ。もしこの記事が目に届く事があれば、内山さんの言葉に背中を押されて更にブラッシュアップされたラーメンをぜひ体感してみてください。味は保証いたします!
進ボク愛
進ボク愛=進撃のボクヲタ愛です。金子さんは当ブログを愛読して下さっており、新しく記事を更新すると度々ツイッターのDMで感想を送って下さいます。金子さんの心に残る進ボクの記事ベスト3を聞いてみました!
長谷川穂積vsモンティエル
金子哲也view
あの試合の素晴らしさ、悔しさ、感動が後日談までセットで書かれていて最高の一言です。ラストの2人の会話がたまりません。「大きな家だね!」と言った長谷川さんにモンティエルの「君に勝ったから、建てられたんだ」あれは胸にジーンと来ます。
辰吉vsシリモンコン
金子哲也view
同級生の栗田さんとのラストシーンが好きです。この試合は辰吉ファンはもちろんの事、それ以外の沢山の人々の何かを変えた大きな影響力を持つ試合だと思っていまして、観戦経験の無い友人がボクシングのチケットっていくら?って聞いてきたという出来事が、それを象徴している様に感じられて大好きなんですよ。
畑山隆則vs坂本博之
金子哲也view
この観戦記に出てくる坂本ファンのゴルゴさんに超~感情移入しました。試合後のゴルゴさんの様子が書かれているシーンで貰い泣きしてしまいました^^休憩中に厨房の隅で読みながら大粒の涙を流したんですよ。僕は坂本博之さんへの感情移入もかなり深いものがありますので、フィクション小説の坂本博之vsアルツロ・ガッティも感動して涙どころか鼻水まで出ました!
…などなど貴重な感想を沢山お話しいただけました。読者数の増え方はアクセスを見れば分かりますが、どのシーンに感動してくれたのか?読者の方が持つどんなインサイトに触れたから感動して貰えたのか?それは聞けるチャンスが無いと分からない事なので、心からありがたいフィードバックでした。単純なので褒められると嬉しいものです。金子さん、ありがとうございます!
お取り寄せ「宅麺」
関東以外の場所にお住まいで、麵処一笑が気になっているけどお店に行く機会がなかなか作れないあなた!お店にも行ってるけど自宅でもこのラーメンを食べたいな~と思ってるあなた!ラーメン専門の通販サイト「宅麺.com」で麺処一笑のラーメンを購入することが出来ます。
宅麺では数種のハーブをきかせたトマトペーストが特徴である「トマベジ」を厳選!途中で野菜をスープに入れることでイタリアン風味への味変が楽しめる拘りの逸品をぜひお試しください。
各試合会場からの距離感
ボクシング会場からの距離ですが、最寄りの南阿佐ヶ谷駅は新宿からすぐの距離なので都内や埼玉の試合会場からはかなり近いですね。
埼玉スーパーアリーナ
さいたま新都心駅から南阿佐ヶ谷駅まで約50分。
後楽園ホール
水道橋駅から南阿佐ヶ谷駅まで約30分。
大田区総合体育館
京急蒲田駅から南阿佐ヶ谷駅まで約45分。
墨田区総合体育館
錦糸町駅から南阿佐ヶ谷駅まで約45分。
横浜アリーナ
新横浜駅から南阿佐ヶ谷駅まで約60分。
緊急事態宣言が明けたらまん延防止に移行…なかなかコロナが収まりきらない世の中ですが、きっとボクシング興行がバンバン行われる日常が戻ります。後楽園ホールからは30分で行ける距離なので、ボクシングファンの方は興行とセットで楽しむコース(営業時間は11:00~16:00 L.O.売り切れ次第終了なので注意)もありですし、アクセスしやすい場所なので、「あ…今ウマいラーメンが食べたい」と思ったら行っちゃいましょう。
人気店で営業時間中は大忙しなので、金子さんとボクシングトークしたい方は事前に連絡する事をお勧めいたします。進ボクファンの皆様、ぜひ行ってみてください。超おすすめです!
最後にお店の地図と概要を貼っておきます。
コメント
コメント一覧 (2件)
ついに一笑さんが!!
「麺とスープ」「トッピング野菜」を別に盛り付けるのが特徴的な一笑さんのスタイル。
店長さんのこだわりや、日々試行錯誤されているのをツイートで度々目にします。
【ストイック】と言われるのをきっとご本人は謙遜されるかもしれませんが、ラーメンだけでなく、スタッフさんやもちろんお客様にも、深い愛と誇りを持っている方だと確信しています。
THE BLUE HEARTSファンでもあり、彼らの言葉や楽曲でさりげない励ましをくださる金子店長に、わたしも会いに行きたいと思っています☆
みあかさん、「深い愛と誇りを持っている方」間違いないです!ぜひ行ってみてください。トマベジが美味しそうです!