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Tokky
ボクワン運営者
ファン歴30年のボクシングファン。当メディア運営者のTokkyです。選手のセカンドキャリア、各界のファン達を始め人にフォーカスした独自の切り口での取材記事を発信しております!

ボクヲタ生命保険営業マン 近松亮平

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皆様こんにちは。
拳人のセカンドキャリア、♯6はこのお方です。

プロで2試合を戦ってボクサー引退後、現在は外資系金融機関の大手生命保険会社で活躍中の近松亮平さん。彼は何度か食事させていただいてる友人なのですが会えばいつもボクシングトークONLYなので、今回はセカンドキャリアをがっつり取材させてください!とお時間をいただきました。その一部始終をどうぞ。

こういう方々に読んで欲しい
  • 現役を引退したボクサー達のセカンドキャリアを応援したい!
  • 生命保険営業に興味があり仕事内容を知りたい!
  • 異業種への転職も多い時代。未経験業種へ転職しての成功例に興味アリ!
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近松亮平プロフィール

近松亮平
出身地:徳島県小松島市
生年月日:1984年5月14日生まれ
現役時代:ハラダジムからデビューし2戦経験
現職:外資系金融機関の大手生命保険会社
2020年度は契約人数で全国2位、2023年度は3位(社員約5,000人)現在は課長代理

主な経歴
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誕生

徳島県小松島市に誕生

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ジムワーク開始 

高校時代に家の近所の庄野ボクシングジム(現チカミボクシングジム)へ入会。

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関西へ

大学進学と同時に徳島県→関西へ

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プロデビュー

ハラダボクシングジムからプロデビュー

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ボクサー引退

郵便局員とボクサーのWワークで仕事を選びボクサー引退

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郵便局で全国トップセールス

来店されたお客様へのかんぽ生命の提案販売で長らく全国トップセールス

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現職へ

外資系金融機関の大手生命保険会社に入社

ボクシングとの出会い

近松さんとボクシングの出会いからお聞かせください。

「中学・高校時代は親の勧めで剣道をやってたのですが、テレビで辰吉丈一郎vsシリモンコン戦を観てボクシングに興味を持ち始め、漫画《はじめの一歩》を読んで深く引き込まれて行きました。ボクサーになる決意をしたのは西岡利晃vsウィラポン第2戦を観てからです」

西岡利晃vsウィラポン第2戦!良い試合でしたよね。西岡の勝ちでも良い様な内容でした。

「ですね!学校と家の間に庄野ボクシングジム(現チカミボクシングジム)があったので通い始め、大学への進学をきっかけに地元の徳島から関西に移りました。ハラダジムからプロデビューし、バンタム級とフェザー級で1試合ずつで計2試合を戦ってます」

現役時代は大学の頃ですか?それとも社会人になってからですかね。

「新卒で郵便局に就職しましたので、正社員で働きながらプロボクサーという二足の草鞋です」

郵便局員とボクサーのWワーク

郵便局のカウンターで対応してくれるスタッフの方々がいますが、あのお仕事をやってらしたのですか?

「そうです。ゆうパック、切手販売、為替、貯金、かんぽ生命などの対応全般ですね。郵便・貯金・保険の3事業の知識を幅広く得られた経験は今も役に立っています」

ボクサーを引退して郵便局員1本に絞った経緯についてお聞きかせください。

「朝走ってから仕事→退勤後にジムワークという生活の両立が難しくなって来たんです。ジムワークがあるから会社の研修に出られなかったり、会社があるからジムでの合宿に参加出来なかったり…どちらも中途半端になってしまって。ある日亀田大毅さんとのスパーで左フック貰って顔に青タン作って出社したら上司に怒られました」

客前に出ない料理人とかなら大丈夫かもですが、接客業だとそうなりますよね…

「客前に出せないので早退させられたんです。《仕事かボクシングかどちらかにしろ》とハッキリ言われて悩み抜いた結果、仕事を選びました。任される案件も増えてきた仕事と、思う様に結果が出ないボクシング。どっちが自分の人生にとって伸びしろがあるか?を自問自答した結果です」

現実的な考えだと思います。今振り返ればその時その判断をして良かったのではないでしょうか。

「はい。郵便局員として12年間働いたのですが、来店されたお客様へのかんぽ生命の提案販売で9年間ずっと全国トップセールスでした。自分で飛び込んだボクシングで何も残せなかったので、取捨選択のうえで選んだ郵便局員の仕事では絶対に何かを残そう!という思いをとても強く持ってましたね」

郵便局員から生命保険営業へ

では郵便局員→現職に転職するまでの経緯についてお聞かせください。

「郵便局の中だけじゃなく、もっと広い世界を見てみたい。そう考えて他社の研修や勉強会に参加していた時に今の会社の所長と出会いました。郵便局には居なそう人の話を聞きたいと思っていたところ、スーツをしっかり着こなしてビシっと感があって…直感的におお!と興味を持ちました。彼の話を聞けば聞くほど《この人が居る会社は各業界のトップセールスマンの集団だ》という事が分かり自分もそこで勝負してみたい!というテンションになったのがきっかけです」

現職の会社は、外資系金融機関の大手生命保険会社と聞けば誰もが思い浮かべる有名企業なので入社難易度はかなり高いと思います。面接でどんな質問が来たのか興味深いです。

「まず大卒(短大卒)以上しか応募出来ません。面接ではこれからどうなりたい?などの未来に関する質問は一切しません。ひたすら過去について聞くスタイルです。今まで何をどれだけ頑張ってきたか?を深掘って入社後の活躍イメージが沸くかどうかをジャッジしてますね。なので《何かを成し遂げて来た人》が内定してます」

資質の見極めが肝心という事ですね。近松さんなら郵便局員時代の実績とトーク力で軽く突破できた事がしっくり来ます。入社後の実績や現在のポジションについて教えて下さい。

「2020年度は契約人数で全国2位、2023年度は3位でした。社員は約5,000人。現在の役職は課長代理です」

5,000人の中で2位って…ヤバくね!?近松さんアナタ凄すぎじゃね!?

生命保険営業の仕事とは

現職の具体的な仕事内容について教えてください。

「保険と聞くと入院したり怪我したらお金が入るというイメージが強いかもしれませんが、生命保険は命の保険です。自分が亡くなった場合に、家族に名前を指定して遺せるものがあるのは金融商品の中で生命保険だけです」

主な仕事の流れ
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アポ取り

営業方法は完全に自由。誰もが初期の頃は交流会などで出会った方に名刺を渡して知り合いを増やす所から始まる。

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商談

アポイントが取れたら、お客様のニーズのヒアリングから商品説明まで一通りを行う商談。

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契約

商談で合意に至れば契約締結。契約に必要な書類の説明から押印まですべて担当営業マンが一人称でとりまとめ。

近松さんの営業スタイル

「Tokkyさん誰か紹介してよ~って言われたら嫌じゃないですか?自分が言われたら嫌です(笑)なのでお客様を紹介してくださいとはあまり言いません。ご縁をいただけたら担当として長いお付き合いになりますので誰彼構わず提案もしません。続けているうちに深いお付き合いが出来る様になるので、ありがたい事にご紹介が広がってます。郵便局員時代は天狗になってた部分もありますが、今の会社でこうしてやっていけてるのは人に恵まれたと心から思います。僕を信頼してくれたお客様達が凄い!」

他社商品との違いや特徴

「僕の所属する会社には、他社の生命保険会社には無くなりつつある《終身年金》というサービスがあります。払い込みが終われば亡くなるまで毎月数万円が入り続けるので、人生百年時代と言われる現代においてニーズが高い商品です。もし払い込みの途中で亡くなってしまっても支払った分以上の死亡保険金を家族に残せます。このサービスでのご紹介を多くいただいていますね」

給与形態

「歩合給なので成果がなければ最低保証のみ。大きく稼ぐ事が出来て夢がある反面、ご契約のお預かりが無ければ都道府県が定める最低賃金のみの保証になります。その場合は手取りで10万円を切るそうです」

生命保険営業の魅力と厳しさ

近松さんが思う生命保険営業の魅力と厳しさについて詳しくお聞きしたいです。

生命保険営業はココが良い!

・稼働時間が自由!
・結果を出した分評価される!
・沢山の素晴らしい出会いがある!

稼働時間が自由!

「前職の様な9時~17時という時間の縛りが無い、自由な生活が自分に合ってます。会社員の様な時間軸で働かなくてもて良いけど会社に守って貰ってるという良いトコ取りな労働環境はとても快適ですね」

結果を出した分だけ評価される!

「郵便局員時代はトップセールスとそれ以外とで報酬や評価の差はほとんどありませんでした。ゴマすりが巧い人の方が出世する世界なので、頑張っても報われませんでした。今は頑張ったら頑張った分だけ評価して貰えます。結果を出せば評価されるところはアスリートの世界と通じるところがあると思います」

ちなみに全社で契約数2位の時の近松さんの年収は?

「そこはご想像にお任せいたします^^」

沢山の素晴らしい出会いがある!

「今の仕事じゃなければ無かったであろう沢山の素晴らしい出会いがある事です。僕が誰かと誰かを繋げる事も出来る様になったんです。前職のままだったらきっとTokkyさんとも出会えてませんね^^」

生命保険営業はココが大変!

・稼げるけど安定はしない
・人から変に警戒される
・同僚が減っていく

稼げるけど安定はしない

「歩合給ですが時期によって波はありますし、もしも体を壊して営業活動できなくなったら稼げなくなるリスクがあります。大きく稼げる夢がある一方で安定は無いですね。大きく稼げた時も、もしもに備えて貯蓄しておく堅実さは必要だと思います」

人から変に警戒される

「仕事が保険営業だと言うだけで、人から変に警戒される事があります(苦笑)そんな常にガツガツと営業しようなんて思ってないし、やめてよ~と思うんですが…定期的にされるリアクションです」

同僚が減っていく

「メリット・デメリットが分かりやすい職業でしょう?せっかく狭き門を突破して入社しても1~2年でやめる人は多いです。僕と同じ月に150人入ったんですが今は30人も居ません。離職率は高いです。軌道に乗った人はとても大きく稼いでいるんですけどね」

エピソード「心のドア」

成功体験を掴む前に辞めてしまう人も多い中、近松さんはご活躍されています。現職を通して最もやりがいを実感したエピソードをお聞きしたいです。

「老舗の和菓子屋さんのお客様の話です。ご家族で経営されていてご主人様からは年金対策の為の保険をお預かりしてたんですが、奥様からは少し警戒されていたんです^^話しかけても一切情報を開示していただけなくて…嫌われてるのかなぁと。僕はそのお店の和菓子が好きだったので手土産用によく買いに行ってたんですが、ある時奥様が浮かない表情をされていた様に見えたので声をかけました」

どのように声をかけたのですか?

「僕みたいに離れた立場の人間だからこそ話せる事もあるかもしれませんし、気が向いたらお話聞かせてくださいという感じで。そしたら、それがきっかけですごく打ち解けたんです。今では奥様の方から僕に保険の相談をしてくれたり、ご家族皆様の保険を任せていただける様になりました。《出会った頃の距離感が、遠い昔の様で嘘みたいですね》と2人で笑い話になってます」

素晴らしいエピソード!そうなる前に諦めてしまう人が多いと思います。ノックして拒否される事もある。それでもノックし続けて、そのタイミングで一声をかけた近松さんだから掴めた成功体験ですね。

「ノックするという表現、良いですね!ノックされて開けるかどうかは相手の自由であって、しないと始まらない。奥様が閉じていた心のドアをそっと開けてくれた瞬間でした。信頼して任せていただけたのだから裏切れません。僕が考える《裏切らない事》とは、信頼してくれたお客様を今の会社で担当し続ける事です。自分がこの仕事を続けていく事。それが近松亮平の恩返しです」

ボクサー経験が活きてること

今のお仕事で、ボクサー経験が活きていると思うのってどんな事ですか?

・肉体的痛みを知った経験
・駆け引きを知った経験
・「行くべき時」を感じ取る嗅覚

肉体的痛みを知った経験

「寺地拳四朗さんとは昔からの知り合いなのですが、彼から『近松さん営業マンを続けてるの凄いですね。僕は断られたりするの嫌やなぁ』と言われました。いやいや、営業を断られるよりボクサーのジャブの方が100倍痛い!!僕はプロのパンチを体感して肉体的な痛みを知ってるのでそれより全然マシと思えます^^2回上がったプロのリング。あの場所は本当に独特で、あの舞台を知った人間は人とは違う気持ちを持てるんじゃないかと。死をも覚悟してあそこに立つんです。営業を断られて死ぬことなどないんですから」 

駆け引きを知った経験

「ボクサー時代に拳と拳でやっていた駆け引きが、営業マンは人と人に変わるだけで、根本は一緒なのかなと思います。上と見せかけて下みたいなフェイントが言葉の駆け引きに変わりました。まだ仕事の話はしにくいから世間話や趣味の話で和ませたりするのが、井上尚弥とフルトンが序盤戦でやってた駆け引きだと思うんです。練習でのスパーリングや試合の経験はそういう部分でも今の自分に活きてます」

「行くべき時」を感じ取る嗅覚

「ボクシングで今打ったら当たるとか効いたから今が攻め時!という嗅覚を持って努力した経験も活きてますね。現職では攻め時という表現は適切ではなく《今、背中を押して欲しいのかな》という様なお客様の空気感を読み取る…そういう場面で活きてます」

近松さんから読者へ

ではこの記事を読んでくれている読者の方宛に、近松さんからメッセージをお願いいたします。

「伝えたい事があります!僕より知識や経験が秀でた保険営業マンは沢山いますので、僕に頼ってくださいとは言いません。でもこれだけは言いたい。今はネットで大量の情報を拾えてしまう時代なので《我流で調べて我流で納得してしまってる人》が多いです。それより身近に金融機関に勤めていて信頼できる人がいるなら、対面か電話で相談してみて欲しいです」

保険や金融に関して、大量の情報から一部を拾って分かった気になって…結果として損をする人が多いという事でしょうか。

「偏った情報で判断すべきではないと思います。ボクサーのトレーニングもそうです。今問題の減量失敗もそうで、あれは選手が我流で水抜きしてるんです。だから今までにないぐらい増えてる。専門分野でもないのに自己完結しようとするからです。その結果、試合を棒に振って相手や関係者やファンに迷惑をかけてしまう。金融で言えば大切な資産を無駄にしてしまうんです」

今は金融知識やトレーニングの話に限らず、世の中が全体的にそうなってる傾向も感じますね。

「これだけは強く伝えたい。確かにネット検索やSNSは便利です。でも情報社会だからと言って自己解決しないでください。信頼できる専門家にきちんと相談する事が一番です」

この言葉にグッと来て近松亮平いいじゃん!と思った方の為に彼のSNSアカウントを載せておきますね。

近松さんのInstagramアカウント
近松さんのXアカウント

取材を終えて

僕は近松さんに営業されそうになると川島郭志ばりのスリーピングアウェーで避けて…というのは冗談です(笑)西岡利晃の一番好きな試合はジョニゴン戦よりレンドール・ムンロー戦だと熱く語る西岡ファンの近松さんは、海の様に深いボクシング愛をお持ちのボクシングファンです。

ボクシング関係者の間でも彼に信頼を置くお客様からの紹介が自然と広がり、元世界王者の小國以載さんや女子世界王者の多田悦子さんもお客様だそうです(近松さん&ご本人の承諾を得ての掲載です)

近松亮平さんを一言で表現すると《有言実行のボクヲタ保険営業マン》彼の経歴や人生のターニングポイントにおいてその道を選んだ理由を聞いてると、常に自分に対して実直なんです。取捨選択はしてるけど一度たりとも逃げてない。どんな時も今の自分より上を目指してチャレンジしてる。

「僕が提案した商品で『近松から話を聞いてよかった』と言われた時が一番嬉しいです。心からやりがいを感じます。ボクサーなら『おまえの試合を観て良かった!感動した』を言われるのが一番嬉しいじゃないですか。2戦で辞めたから言われた事は無かったですけど^^」

そう笑って話す近松さんを見て思いました。ボクサー時代に欲しかったけど得られなかった成功体験や、ボクサー時代に人から言われたいけど言って貰えなかった言葉…現職でそれが実現できているから彼は楽しそうに仕事をし、こんなに活躍されているのではないでしょうか。ボクサー時代の悔しさをバネにしてジャンプしたからこそ今がある!

彼がセカンドキャリアの軸に選んだ生命保険の営業マン。大正解ですね。軌道に乗せるまでの道のりは厳しいですが成功体験を掴めば人として大きく成長出来て、それを継続できれば大きく稼げる夢がある職業です。我こそはという方は是非目指してみてください。

いや~今回も内容が濃くて純度100%!取材が楽しくてしょうがない!近松さんありがとうございました。

以上、拳人のセカンドキャリア#6「「ボクヲタ生命保険営業マン 近松亮平」編でした。 

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