10月7日は井上尚弥vsパヤノの日。
2018年10月7日。
横浜アリーナで生観戦。凄いモノを見た。
あっという間の事件。事件を目の当たりにした。
拳四朗の試合。
あのミラン・メリンドを圧倒して~という話しでもおかしくないんだけど、拳四朗ごめん!尚弥さんがすべて持って行きました。
こうなっちゃうパターン多いけど、頑張って拳四朗!貴方の安定感はもう相当なレベル。あのメリンドにやりたい事をさせなかった。そのメリンド戦の余韻をあまりにも鮮やかに塗り替えてしまったモンスターのワンパンKO。とんでもない衝撃です。
WBSS生観戦。演出最高!
横浜アリーナに行くのはいつぶりだろう。かなり久々だなと思ったら2001年3月のセレス小林VSレオ・ガメス戦以来だから18年ぶり!
大きいけど、傾斜のスロープが緩やかで観やすい会場。WBSS独自のあの円型のライトの演出は、TVで見るのと会場で見るのとはやっぱり違う。
世界最高峰の戦いに相応しい華やかさがある。
ただ、気になったのはリングを囲む光の柱達が試合中もずっと消えないままだった事。
試合を観る分には全然問題ないのだけど、今までなかったものだからちょっと気になる。個人的には試合が始まったら、ラウンド中は光柱を消して欲しい。
ジミーのMONSTER求む!
光柱の件は置いといてWBSSの演出や進行に不満はないのだけど、あえて言うとすれば、この大舞台に相応しいリングアナが良い。
マイケル・バッファーかジミー・レノンJrにして欲しい。
WBSSのリングアナも悪くはない。けして悪くはない。でもビックマッチなのだからリングアナウンスもハイクオリティじゃないと。
井上はまだジミーレノンにコールされたことがない。
2017年9月のカリフォルニアでの二エベス戦でバッファーのコールは受けてるんだけど、ジミーレノンはまだ。
WBSSのアナも日本語覚えてきてくれて「コンニチハ ミナサ~ン!」って言ってくれた。会場もそれなりの歓声で応えていたと思う。でも聞きたいのはジミーレノンの美声。
長谷川vsモンティエルの時のジミーレノンがもう最高過ぎて。
「オウジャ タイ オウジャ」
「セイキノ イッセンニ ヨウコソ!」
これ最高!超テンション上がる。
満席の横アリ・最強トーナメント・相手も強敵・演出も最高!と来て更にリングアナも最高だったら全部揃うのに~なんて思ってるうちに試合が始まった。
ワンパンチ。えっ何?
初回のゴングがなり、探り合う両者。
近くの席の人がいきなり
「尚弥のKOが見たーい!」と大声で叫ぶ。
声デカいなぁ。
後ろの席の女性が
「ねぇ私、パヤノの背筋好きだわ」
そこですか(笑)
試合に集中しよう。
パヤノはやはりパンチ当てるの難しそうで、
マクドネル戦とは違う展開になりそうだ。
そう思った次の瞬間だった。
…え?
パヤノ、綺麗に両足を揃えキャンバスダイブ。
観客全員、ほんの一瞬だけ間を置いて大歓声をあげた。
どうやらパヤノが戦闘不能だと分かってくると、歓声から驚きへ、そして驚きからどよめきの共鳴に変わる。
この空間を体感出来るのは会場ならでは。
言葉にできない瞬間。
たまらない。
皆何かの言葉を発してるのだけど
「すげえ」「やべえ」
「パない」「おぉおおお」しか出てない。
背筋好き女子が「今のどっち。?右?左?」
って連れの男にずっと聞いてるんだけど、
男の方も興奮MAX状態で「やべ~!一撃だぞおまえ!パヤノが一撃だぞ」
「どっち入ったの右?左?」
もう全然、会話になってない。
あの瞬間、きっとこんなやりとりは多発してたかもしれない。
一体何が起きたのか。
早すぎて分からかったけど、右が入ったんじゃないか?早くスローが見たい。
スローはやく!スローはやく!
あまりに一瞬だったので僕の周りでは「スローはよ」コールが起きてた。
そしてスクリーンにスローが流れると…
どよめきから大歓声に戻っていく。
背筋好き女子
「右がこんな綺麗に入ったんだね~。
パヤノ、背中大丈夫かな」
この人はパヤノの背中が好きなんだろうか。
ま、いいや。
TV中継の時間が余ってるからフジのアナが尚弥コールを求めたり、長めにインタビューしたり色々してたけど時間も時間なので早々に帰路につく。席から出口に向かう途中に全体を見渡した時、他の世界戦よりも女性ファンが多い気がした。なんて素晴らしい!
はやく帰ってTV中継のスロー再生が見たい。香川照之のコメントが聞きたい。
フジが入場をカット。
帰宅して早速、録画再生すると…
いやいやいやいやいやいや。
WBSSの大舞台、壮大なる「Departure」で演出される井上尚弥の入場シーンにガッツリCM被せるって正気ですかフジテレビ。
信じられない。たまたま?偶然?
パヤノの入場シーンも綺麗にCMを被せてるので偶然じゃない。完全に意思を持ってやってる。意味不明。
ボクシングの世界戦での入場シーンって必要不可欠で大切なひとつのコンテンツなのに…
しかもフツーの世界戦じゃないのに。
試合が70秒で終わって時間埋める作業に四苦八苦するなら、入場シーンもしっかり放送すればいいのにと思ってしまう。せっかく良い試合見て楽しい気分で帰って来たのに、録画再生でこんな嫌な気分にさせられるとは。
心の底から残念で仕方ない。
試合が終わってスロー再生も振り返りも終わった後、それでも時間が余るから井上がリングから降りてもまだ試合を振り返りつつ質問に答えている。隣には香川照之。
こういう時の香川照之の存在って番組制作側にしたら神みたいなものだと思う。
もし香川氏がいなかったら?
この男性アナ、中村アン、戦った選手の3人で喋って時間を繋ぐのはきっと心元ない。
香川氏は制作側サイドの事情もよく理解していて且つボクシングに超詳しいので、「香川さんいかがですか」と話しを振ればあとは彼が残り時間に相応しいコメントを適切な長さで喋り、マニアならではの質問を選手にしてくれたりする。貴重な香川氏。
一部では、興奮した時に熱過ぎるとネガな反応もゼロじゃないそうだが…僕は香川氏のコメントが大好きで、居ない時は寂しいくらい。熱くてマニアックで、何よりボクシング愛に溢れる彼のコメントはビックマッチに欠かせないと思う。
メディア出演ラッシュ
注目度も段違いのWBSSでの瞬殺劇。この試合の反響は凄まじく、YOUTUBEでも海外ファンのコメントがマクドネル戦より倍増してる。
バラエティなどへの露出も激増した井上が、
番組内で度々言われるのが「試合が早く終わりすぎて制作側が大変!」というネタ話。ラウンドガールの出番がないとか、時間埋める進行は苦労が多いとか。
トーク系番組ではほぼ必ずこのネタを振られるのが定番になってた。
ジャンクスポーツには試合が終わる度に出演していて、井上はこのパヤノ戦のトランクスを浜ちゃんへプレゼントしている。
その時の浜ちゃんのリアクションが良い。
「わぁ!これ番組セットのオブジェにせな」
色々と冗談も交えて場を盛り上げながらも、アスリートに対するリスペクトを感じさせる場面。さすがだなぁと思った。
ロドリゲス戦のグローブをプレゼントされた時の、さんまのリアクションとは大違い。
さんまときたら…
真吾氏の最強コメント
この時のジャンクで浜ちゃんが井上の「倒すの早いだろ問題」に言及した時の父・慎吾さんのコメントがとても印象的だった。
「早すぎるでしょ~中継するフジに対してお父さんはどう思うの?」
と言われた時の真吾さんのカウンター。
「親としては、1秒でも早く終わって欲しいです」
それまで笑顔で喋っていたけど、一瞬だけ真顔になりそう答えた真吾さん。
このコメント超好きです。
最強で最高な井上ファミリー。
さぁモンスター。ドネア戦が楽しみ!
WBSS決戦の日まで、あと一か月。
了
コメント
コメント一覧 (2件)
あれを!生で!体験したのですね!?
もう~凄い!!!としか言いようがありませんでしたね!!
KOが決まったその瞬間「えぇぇぇーっ!?」とわたしも声を上げたのですが、スロー再生を観るまで本当に何が起きたのやら笑
別角度からの映像を観ると、左拳で弧を描いていたのが一瞬タイミングがズレて時間差ワンツー入ったのが分かりました。
長谷川さんが「尚弥が練習でやるパンチ」と言っていましたが、引き出しいくつあるの!?と笑
香川さんのコメントわたしも好きです!
ナルバエス戦も最高でした!
具志堅さんは「スピードがいいですね」しか仰いませんが、香川氏には溢れんばかりのボクシング愛を感じています笑
あと、パパ信吾さんの本音も素敵。
いつも「尚弥は家族しか出てこない笑」とイジってしまいますが、人脈だけでチャラついていないところ、常に万全のサポートをしてくれる家族を大切にするところ、そんな人柄も井上尚弥の魅力だと思っています。
みあかさん、共感いただけて嬉しいです^^
もう本当に凄いとしか言えない。
そして何より落ち着いた人柄が僕も好きです。