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西岡利晃、引退記念イベント「ファン感謝祭・そんな感じです」

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今日、12月8日は西岡利晃の引退記念日。引退記念イベント「ファン感謝祭、そんな感じです」の日です。2012年12月8日、大阪シェラトン都ホテル。

最後に思いを伝えたいと、西岡氏自らイベントを企画。そんな彼の現役ラストの声を聞こうと全国から数百人のファンが集まりました。

イベント終了後は白千館、井岡ジム、焼肉〇徳という濃厚なフルコースを堪能した大満足の一日の思い出を振り返ります。

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西岡利晃への思い

1998年12月29日、辰吉ウィラポン第1戦のセミで渡辺純一を逆転KOした試合を会場で目の当たりにした時に惚れました。

年齢が近い事もあり、こんな凄い選手が同年代でいる事が誇らしくてこの頃からファンで毎回試合が楽しみでしょうがなかったです。

彼が兵庫県のJM加古川ジムから帝拳ジムに移籍して上京した時期と、僕が三重県を出て上京した時期が一緒で、移籍初戦で凄い試合を見せられた時から常に良い刺激を貰える存在。

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ウィラポンの厚い壁に阻まれ世界挑戦に4度失敗。致命的とも言えるアキレス腱の断烈。長く暗い闇の底から這いあがり、35歳でラスベガスの輝かしい舞台までたどり着いた西岡利晃という男のストーリーがたまらなく好きです。

防衛回数や何階級制覇よりも、"誰とどんな試合をしたか"が問われる時代。日本ボクシング界を覆い尽くす閉塞感をブチ破り、その扉を開いてくれた西岡。

ジョニー・ゴンサレス
ラファエル・マルケス
ノニト・ドネア

この3人と国内ではなく海外で戦って、2勝1敗1KOの戦績を残したレジェンド。

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本物達と本物の激闘を演じ、ファンを熱狂させてくれました。そんな彼の現役引退。

心からのありがとうを伝えたい。
そんな思いでした。

最高の大阪旅行計画

この日に向けて参戦予定の西岡ファンやボクシングファンの方々と事前に打ち合わせし、イベント終了後の行動計画を決めました。

当日のスケジュール

①西岡引退記念イベント
②辰吉家の喫茶店「白千館」でお茶
③井岡ジムを外から見学
④徳山氏の焼肉「○徳」でガッツリ焼肉

なんたる神企画!

僕が結婚したのは2013年なのでこの時はまだ独身。結婚を翌年に控え、独身の時を満喫している時期です^^久々の大阪行きが決まり、楽しみ過ぎて前日からニヤケが止まりません。

テレビで何度も見た白千館にいける。八重樫東と激闘を演じた井岡一翔のジムを初めて見に行ける。(井岡vs八重樫はこの年です)夜は徳山さんのところで美味い焼肉ガッツリ食ったる!

ファン感謝祭「そんな感じです」

当時は池袋に住んでましたので東京から朝9時発くらいの大阪行きの新幹線に乗り、ちょうど良い時間に会場のホテルに到着。

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このホテルに数年前、友人の結婚式で来た事があったのを中に入ってから思い出しました。そういえばここ来た事あったわ。

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ロビーの雰囲気。前に来た時もこんな感じだったなぁ。お目当てのイベント会場はすぐ見つかりました!

この日のプログラムが書かれたパンフです。

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当日のプログラムは12:00~14:00の2時間で構成されてました。内容はこんな感じです。

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進行

・MC挨拶
・西岡選手 登場
・西岡選手 挨拶
・乾杯
1:思い出トーク
2:チャンプに質問
3:クイズスピードキング
4:チャリティ・オークション
5:あの激闘を振り返る
6:スピードキング ラストメッセージ
7:参加者記念撮影

会場内に入ると中央にビュッフェ形式の料理スペース。壁側には西岡さんへのメッセージボード。試合で使ったガウン、グローブ、ベルトが所狭しと並べられていました。

メッセージボードに熱い思いを書き込むファン達。

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僕も何か書こうと思いましたが、けっこう並んでたのでここはスルーしました。思いを伝える手段なら他にもあるだろうと考えまして。

メッセージボードと逆側のスぺースにはこちら。試合で使ったグローブにトランクス達!

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このグローブ、よく見てください。
全部何か書いてあります。

試合の日付、相手の名前、西岡さんのサイン…おそらくそれが書かれていたと思います。

ふと手前のグローブに顔を近付けて読んでみると「2009.5.23」と書いてあります。

つまり……

ぬおおおおおおおおおおおお!

これは2009年5月23日のグローブ!

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あのジョ二~~~~~~ゴンサレスをKOして世界に"NISHIOKA"を認めさせ且つ2009年のWBC年間ベストKO賞を受賞した出世試合のグローブじゃないかぁあああああああ。

もうヤバいテンションです。

そしてその隣にはこちら。

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輝くガウンとベルト達です。

今まで何度かWBCのベルトを見る機会はありましたが「西岡利晃のベルト」をこんな数十センチの距離で見るのは初めてです。

眩しい…あまりにも眩しい。

この時、ある事に気付きました。

これらの展示物は何のセキュリティもない状態で置かれているのに、誰も触ろうとしないんです。ガラスケースに入っているワケでもなく、普通に置かれていて特に注意書きもなく、手を伸ばせば届く距離なのに誰も触ろうとしません。

そんなの当たり前だと思う方もいるかもしれませんが…数百人もファンが集まれば中には触る人は出てきますし、過去に別の場所でそういう光景を目にした事もありました。

僕は正直言って感動しました。
誰ひとり直接手を触れたりしない事に。

理由はただひとつ。

ボクサー西岡利晃が、それだけ神々しい試合をファンに見せてきたからです。

会場内が暗転し試合のハイライトシーンがムービーで流れた後、主役が登場!

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すぐ近くでスピードキングが喋っています。

集まったファンへの感謝の言葉と、今日のイベントをどんな思いで企画しどんな時間にしたいかの思いを話してくれました。

そしてゲストとの思い出トークが始まっていきます。まずはイケメンが現れましたよ。

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元WBA世界スーパーバンタム級王者、"ハルク"佐藤修。男前同士、階級も一緒だった2人の思い出話。

まさかこの後、数時間後に佐藤修氏と○徳で奇跡の再会を果たすとは。

続いてこのお方も登場。

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元日本バンタム級王者、安田幹男。

彼は今、「炭火焼き鳥とり央」というお店をやっているらしく、食べログとか見ても超評価高くて美味しそうなのでチャンスの時にぜひ行ってみたいと思っています

更に彼の所属していた六島ボクシングジムから生まれた世界王者も登場。

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元WBA世界スーパーフライ級王者、名城信男。

実はこの後、会場ホテルのトイレで名城氏とまさかの連れション状態に^^ふと横を見ると名城氏が並んで用を足しているワケですが、放尿中に話しかけられたくないでしょうし、そんな非常識な事はこちらもしたくないので普通にしました。……って何の報告だよ。

途中の歓談タイムで豪華な料理に手をつけようとした時、正面に西岡さんの奥様である美帆さんを発見。普通にファンの方と交流されていらっしゃるではないですか。

年配のおじさんと話し込んおり、終わったら声かけてみようかな…と狙っているのに全然終わらない。おいオッサン。話が長いんだYO!

歓談タイムの後は激闘の振り返りトークがあり、西岡さんが思う当時のPFPベスト5やWinning・REYEY・GRANTのグローブの使い分けの話が聞けました。

そして次はチャリティーオークションへ。

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貴重な展示品の数々が舞台の上にあげられ、オークションにかけられていきます。

来ました!

ウィラポン第2戦の時のトランクス。

彼のキャリアを振り返る時、「ウィラポンに4度挑戦し失敗するも~」みたいにサラッと言われがちなのですが、第2戦目はウィラポンをダウン寸前まで追い込んだ好試合。ウィラポン自身が試合後に「判定は負けと思った」と言う程の接戦だったんです。

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その伝説トランクスは100,000円にて落札。

西岡さんがそれぞれの出品物への思い出を話す度、歓声が上がり落札されると拍手が起きます。なるほど。ファン感謝祭でオークションをやるとこういう空気になるんですね。

ラストメッセージ

いよいよ最後のプログラム。
スピードキングからファンへのラストメッセージ。

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「ドネアとの試合は勝ちたかったです。勝ってればまだ、現役を続けてたかもしれない。 ドネアという過去最強の相手に挑戦しないで辞めたら、死ぬ時にきっと後悔したと思います。なので後悔はありません。でも……でも勝ちたかった……」

そう言いながら彼は言葉に詰まり、涙を見せました。

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自然と沸き起こる西岡コール。

「マルケス戦で綺麗に終わることも出来ましたけど、ドネアと戦えて良かったです。皆さんも自分の夢や目標にどんどん挑戦して欲しいです。ボクサー西岡利晃をここまで応援してくれて、本当にありがとうございました」

お礼を言うのはこちらです。

ありがとう西岡利晃。

この時そう思ったし、今もその気持ちは変わりません。

変わらないどころか…この日から7年後の2019年もドネアはモンスター井上尚弥と年間最高試合を演じる程の選手。そのドネアの全盛期の頃に、堂々と戦ったあなたは今も日本ボクシング界の誇りです。

これからもずっと変わりません。

最後は隣のフロアに移動して、来場者全員と記念撮影。

この中に僕がいます。さぁどこでしょう?^^

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思い出の白千館

あ~良いイベントだった。

大阪シェラトン都ホテルを出て、さっそく白千館へと向かいます。

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入口のドアを開けると、見覚えのある店内の風景。来るのは初めてですがテレビで辰吉の紹介Vが流れる時によく映る場所だったので既視感があり、そこに入ったんだという感激があります。

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当時のボクシングのコアな情報誌。
カウンターに置いた「PRAY」が懐かしい。

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美味しいアイスコーヒーを飲みながら、しばし談笑。落ち着いた空気で居心地の良い喫茶店です。近くに住んでたら通っただろうな。

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するとその時、入口のドアがカランと開いてジャージ姿の男性が。その後ろ姿に見覚えがあったのです。

ままま、まさか…!?

と思ったけどその人ではありませんでした笑

その後は車で移動して井岡ジムへ。

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窓の奥に井岡一翔が見えるかな?なんて期待しましたが残念ながら見つけられず。

彼の立派なポルシェ・カイエンを見ましたが、こんなゴツイ外車が似合うのはやはり世界王者ですね。

西岡イベントで料理も出たとはいえ、ガッツリ食べたワケではないのでそろそろお腹が空いてくる時間。

って事で、徳山昌守氏の焼肉〇徳へGO!

〇徳で奇跡の3ショット

〇徳に来るのはこの日が3回目です。

これまでにも2度、徳山さんとの会話+美味い焼肉を楽しませていただいてました。

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1階のテーブル席に座り大量に肉を注文。

大人4人なので速攻で無くなり、すぐ追加分を注文!

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辰吉vsシリモンコンを生観戦した方の当時の興奮話、西岡vsジョニゴン戦の決着シーン初見でどんなリアクションをしてたかなどを楽しくトークしていると…

入口から見覚えのある顔が入ってきます。

徳山昌守氏と佐藤修氏!

気さくなお2人は僕達がボクシングファンだと分かると、明るく優しく接してくれました。

そして超貴重な3ショットの記念撮影に成功。

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凄いでしょうこれ。

何が凄いって、ただ「世界王者に挟まれた写真」じゃないんですよ。世界王者になって尚且つ"年間最高試合賞"の栄誉を受けるボクサーは本当に選ばれし存在。

彼等は年間最高試合を戦った2人です!

2001年の年間最高試合
徳山昌守vs曺仁柱の第2戦
2002年の年間最高試合
佐藤修vsヨーダムロン・シンワンチャー

どちらもボクシングファンにとっては忘れじのメモリアルファイト。そんな2人と楽しく会話が出来て、更に垂涎の3ショットまで撮れるなんて。

1泊2日でしたが、ガチで最高の大阪旅行でした。

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この引退記念の日に貰った西岡さんのサイン。今も大切に持っています。

あなたが開いた世界への扉。

しっかり後を追うボクサー達が現れています。

現役時代の素晴らしい感動の数々。
改めて、ありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • もう、もう最高の瞬間の連続、一生の宝物たちですね!
    ご本人に会えて、共に闘った衣装や死に物狂いで獲ったベルトを目の当たりにできて。聖地巡礼、レジェンド達との3SHOT!
    ファンがファンである醍醐味が詰まってますね!
    見ているこちらもニヤニヤしちゃうし、ウルッときました。

  • みあかさん、本当に最高の日でした!
    ファンがファンである醍醐味…おっしゃる通りです。
    忘れられない思い出の日です^^

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